鼻の手術の条件

  • 15~59歳まで。(焼灼処置のみを除く)
  • 血液さらさらの薬をのんでいないこと。(脳梗塞、心筋梗塞、狭心症など)
  • ピル服用中の場合、一カ月服用を止められること。
  • 病変が高度であったり特殊でないこと。
  • 自宅から当院まで車で30分以内に住んでいること。
  • 術後の飲酒や運動の制限が守れること。

その他、持病(高血圧、糖尿病、喘息など)や向精神薬等の服用状況により不可の場合があります。

当院での手術が難しい場合、適切な医療機関へ紹介します。

相談は「鼻の手術相談の方」へweb予約をしてください。

鼻中隔矯正術
(びちゅうかくきょうせいじゅつ)

鼻の外は触らず、中だけで行う手術です。形への影響を抑えるため全部の骨はとれませんが鼻すじの中にある曲がった骨(や軟骨)を枠組み以外、ある程度、取り除くことで曲がりを軽くします。手前の枠組み自体が高度に曲がっている場合は形成外科と共同できる大学病院などへ紹介します。

下鼻甲介手術
(かびこうかいしゅじゅつ)

以下の組み合わせや一部をおこないます。でっぱりの粘膜を内部から電気(表面のみのレーザーではなく深部からじっくり凝固させます)やドリル吸引で縮小させる、芯の骨を外側へ骨折させる、芯の骨を削る。取りすぎは鼻の機能を損なうため、ある程度の腫れは残す場合があります。時間の経過で追加処置が可能です。

後鼻神経切断術
(こうびしんけいせつだんじゅつ)

鼻のおくのつきあたり近くに鼻炎を強める信号を送る神経が多数あります。粘膜をはがしながら、これを見つけて切って減らすことで鼻炎の程度をやわらげます。
鼻水への効果は個人差が大きめです。非アレルギー性タイプ、特に老人性のものについては効果は乏しいです。

鼻の手術で報告されるリスク

全国共通で少ないながらリスクはゼロではないためメリットと比べて決める必要があります。患者様ごとで異なるため委細は受診・相談ください。

出血

手術から24時間以内、あるいは傷がなおってかさぶたが急に取れ始める2〜3週間前後に多くみられます。
自然にとまる場合も多いですが、止血処置が必要になる場合もあります。当院では術後から出血防止対策を行います。

鞍鼻

鼻中隔矯正術のあと、稀に感染や予期せぬダメージが鼻の形をつくる骨におよび、鼻の真ん中あたりが凹んでしまう合併症。めったにないですが形成外科へ紹介し高く戻す必要がでてきます。

鼻の高さの変化

先のような合併症ではなくても精密に計測すると僅かな変化はあるとされております。(全く変わらないという説明をされている施設も多く見受けられます)通常1mm以内の変化で気づかない事が殆どです。

鼻中隔穿孔

鼻すじの粘膜は非常にデリケートな血行で維持されています。きれいに粘膜を残しても中の骨がなくなると粘膜に元気がなくなり、稀に穴があくことがあります。外から見えたり、せまくなるわけではありません。かさぶたが長くついたり出血しやすい状態になりますが時間とともに多くは落ち着きます。稀に音がでる場合は処置をします。

目や脳の合併症

稀ではありますが報告されております。症例により大きく異なるため、広範囲の病変や特殊なパターンは全身麻酔がかけられる病院の中でも厳選した紹介先を提案します。

手術費用

病変の程度や範囲で変わります。

3割負担の方

鼻炎(片側)2,700円~99,240円
鼻中隔弯曲症6,090円~19,860円
  • 上記の組み合わせをします。すべて保険治療ですので消費税はかかりません。

月間限度額以上の
負担はありません

年齢や所得に応じて月間医療費限度額が決まっており超過した分の負担がなくなる制度です。事前に限度額が超えることが分かる場合は、手術当日に限度額適用認定証をお持ちいただくことで窓口でのお支払いが限度額までになります。ご加入の健康保険組合、協会けんぽ、または市町村(国民健康保険・後期高齢者医療制度)などにお問い合わせ下さい。